【シンガポール発】親以外も気軽にボランティア参加OK!このオープンさはどこから生まれる!?

シンガポールからこんにちは!
前回、子供たちが通うシンガポールの保育園のバイリンガルな環境と2週間ごとに学ぶテーマが設定されていることを紹介しました。今回は、同じ保育園での違った一面を紹介します。

親のペースに合わせた形で参加OK!立ち話から参加テーマも決定できる!


保育園は、親のペースに合わせたボランティア参加が歓迎されるオープンな雰囲気です。

園からは「必ずクラスの活動に参加してください」の声掛けは一切なく、クラスや活動に参加したい親は自分からクラスの先生に相談します。園にお任せしたい人は何も参加しなくてももちろんよいです。年に1回、数か月に1回、自分の都合の合う日時と頻度でボランティア参加できます。ボランティアとして参加したい内容も、自分で先生に提案します。

2週間ごとに学ぶテーマが変わることは前回紹介しましたが、英語、中国語の本を1冊読みに行ったり、学ぶテーマに沿ったお話を子供たちにしにいくことでもいいのです。
自分の出身国の文化や行事の紹介でももちろんOKです!例えば、ある中国人のお母さんは中国語の本の読み聞かせをするために園まで来ていました。

私自身は、学ぶテーマが「Plants & Flower (植物と花)」の時に、日本ならではの折り紙を教えに行きました。お花と木の折り紙を4歳クラス、5歳クラスの2クラスの子供たちと作りました。1クラス十数人の子供たちのキラキラした目が印象的でした。誰かのママがクラスにいること、そしていつもと違うアクティビティができることへの期待感で子供達もとっても嬉しそう♪ 
私自身も楽しく時間を過ごし、また同じ作業を一緒にすることで、一人一人の個性が際立っているのを感じました。自分の子供とクラスの子たちの様子がよりわかる機会になり、親にとっても学ぶことがたくさんありました。

折り紙.jpg

また、学ぶテーマが「Weather & Climate(天気と気候)」だった時には、ニュージーランドで地震があった直後でした。ニュージーランド人のお母さんが地震の仕組みを子供たちに説明しにクラスに来ていました。

ボランティア参加したい時は、子供を朝園に連れて行く際に、クラスの先生に「私、こういったことをクラスでやりたいのだけど、どうかな?いつやれる?」と立ち話で提案をしてその場で決めてしまいます。その場で日にちなど決められなかった場合は、先生と携帯のwhatsappメッセージ(日本のLINEと同じようなメッセージアプリ)のやり取りで詳細を詰めたりします。
形式にこだわらない、前回紹介した通りの東南アジアのゆる~いところがこういったところで活きています。

「人種のるつぼ」であるシンガポールならではの多国籍文化や行事を体験できる!


多国籍な保育園なので、ママやパパが出身国の文化や行事を紹介しに来ることもあります。 
私自身は、別の機会に手巻き寿司を4歳児に教えに1度園に行きました。 
お寿司を作る前に、写真と地図を使いながら日本の紹介もしました。地図でシンガポールと日本の位置を見せて(日本がどこか知っている子はさすがにいませんでした)、日本の着物・お城・キャラクター(Hello Kitty、ドラえもんなど)・和食(天ぷら、寿司など。I love Japanese food!という子が多くて嬉しかったです♪)などの写真を見せながら日本のお話をしました(またしてもキラキラ?の目に見つめられて、ちょっと緊張しました!)。
ちなみに手巻き寿司はほぼ練習しないで行ったので、見本の私の寿司はボロボロ(反省…)。
子供たちがお寿司を作った後はテーブルも床の上もご飯粒だらけでした。それでも先生たちは、「It’s ok!」とニコニコスマイル!一緒に片づけしてくれました。

お母さん参加の日.jpg

卒園生も参加OK!関わりたい時に選べる自由さ、ゆる~いつながりの絶妙なバランスが魅力


参加できるのはママ、パパだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃん、親戚、卒園生も歓迎されます。

子供たちのおじいちゃんやおばあちゃんが他の国からシンガポールまで孫に会いに来ることがあります。短期の滞在ですがその間も、おばあちゃんがボランティアとして本を読みに保育園に来ているケースを何回か見かけました。

小学生・中学生になった卒園生のお兄ちゃん、お姉ちゃん(女の子の方が来る率高いです)が夏休みなどに、先生のアシスタントになってお手伝いしに来ることもしばしばあります。あれ、この大きい子見たことあるなぁと思ったら、昨年まで園に通っている卒園生だったりします。

1年に1回の園の大きな行事、スクールコンサート(学芸会)にも卒園生が数人、毎年参加します。マイクを持って司会やナレーターをしたり、成人して歌手になった卒園生が歌を歌いに来たこともありました。

強制ではなく、自分でいつ、どのくらい園に関わりたいかチョイスできる自由さといつまでも繋がっているゆるいコミュニティ作りができているところが魅力だと思います。

時にはこんなゆるさも…。家庭との連絡帳が1か月に1度か、2か月に1度!?


自由でゆる~いコミュニティを形成できているのが素晴らしい園なのですが、時にはこんなことも。

園の様子をお知らせする家庭への連絡帳(レター)。子供たちの様子を知らせるレターが18か月クラス・2歳クラスの時は毎週金曜日の週一回渡され、その1週間に何をしたか知ることができたのですが、3歳児クラスになってくると1か月に1度か2か月に1度。子供が自分で親に説明するようにさせたいからという説明を先生に聞いたのですが、なかなか伝わらず、学ぶテーマは親が自ら先生に確認することもしばしば…。日本ではこまめに先生から園の様子、お子さんの様子を連絡帳やレターで家庭にお知らせしているのではないでしょうか。レター作成や連絡帳の記録をする先生方は大変だと思いますが、お母さんがお子さんの近況が文章で定期的に知ることができるからこそ、預ける方もきっとより安心なのではないかなと思います。


多国籍文化の影響で入園、退園時期が様々。年中トロピカルという気候もあり、節目感、セレモニー感が薄まる

保育園自体は1月始まりの12月終わりで1年度になります。ところが、駐在で海外から引っ越してくる家族、駐在が終わって本国に帰る家族が常にいるシンガポール。毎月子供たちの入園・退園があります。またインターナショナルスクールの入学時期が大体8月頃で、子供は3~5歳の間で親が決めた年齢でインターナショナルスクールに移ります。他の保育園や幼稚園に途中で変わる子供もいます。というわけで毎月新しい子、やめていく子がいるのもシンガポールならではの現状です。
それに加えて園では特に入園式・卒園式という行事がありません。家庭のタイミングで入園・退園時期を決められるのはありがたいのですが、セレモニーがない分少し物足りない気がします。シンガポールは四季がなく、年中トロピカルな気候なので更にメリハリ感がない!四季の変化とともに、きちんと4月に入園と新学期スタート、3月卒園と学年が終わり、セレモニーのある日本は園の先生方にも親子にとっても気持ちのメリハリができて良いと思います。


文:ワディントンえみ

国際結婚をしてイギリス人の夫とシンガポール在住10年になる2児のママです。美容サロンのマーケティングの仕事などしています。

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世界・海外の保育チーム
世界・海外各国の「スゴいい」保育に目を向けることで、逆に日本の「スゴいい」保育を照らすことにチャレンジするチーム。今日明日も”世界・海外の保育チーム”はアンテナをピンと張り、海外の保育をみなさんに紹介します。

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