【社会的養護】【児童家庭福祉】児童福祉施設の概要まとめ。違いを理解しよう

こんにちは。東大卒イクメンパパです。
イクメンです。イケメンではありません。

今回は社会的養護や児童家庭福祉でよく出題される、児童福祉施設についてまとめてみました。

保育所やこども園以外は、あまりなじみがないという方が多いかもしれませんが、子どもの福祉のためにとても重要な施設ばかりです。
施設間の違いなど、しっかり押さえていきましょう。

児童福祉法で定める「児童福祉施設」

児童福祉施設とは、保育所や児童養護施設など、その名の通り子どもを保育したり、保護・養護したりする施設のこと。
児童福祉法では、第七条で「児童福祉施設に含まれる施設」の一覧が定められています。

この法律で、児童福祉施設とは、助産施設、乳児院、母子生活支援施設、保育所、幼保連携型認定こども園、児童厚生施設、児童養護施設、障害児入所施設、児童発達支援センター、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設及び児童家庭支援センターとする。
(児童福祉法より)

まずはそれぞれの施設をざっと説明しましょう。

■助産施設

助産施設は「産むことを助ける」という名前のとおり、経済的な理由などで病院での出産ができない妊産婦が入院・出産するための施設です。

実際には、「助産施設」という施設そのものがあるわけではなく、産科医院や助産所などが、経済的な理由で病院に入院できない妊産婦に助産施設として提供される、という仕組みのようです。
また、費用もいっさい無料ではなく、世帯所得に応じた負担があります。

保育士試験筆記試験では、あまり取り上げられない施設ではあります。

■乳児院

乳児院は、乳児を中心に、何らかの理由で生みの親が育てることができない子どもを養育する施設です。
2013年時点では、全国で3,000人超の子どもが乳児院に入所しています。

乳児院という名前なのですが、実際には乳児(生後1年の子ども)だけでなく、幼児も入所しています。2013年の児童養護施設入所児童等調査の結果によると、実は1歳児が最も多く、その次が0歳児、2歳児という順番になっています。

■母子生活支援施設

母子生活支援施設は、母子家庭あるいはそれに準じる環境の親子を保護し、生活の支援を行う施設です。「それに準じる環境」というのは、DV被害者など、何らかの理由で離婚の手続きが取れないような場合も含めるという意味です。


参考:
母子生活支援施設とは | 全母協 - 社会福祉法人 全国社会福祉協議会・全国母子生活支援施設協議会
【社会的養護】頻出!児童養護施設入所児童等調査結果についてポイントまとめ

■保育所・幼保連携型認定こども園

保育所と、幼保連携型認定こども園も、児童福祉法で定められた児童福祉施設にあたります。
保育士試験で取り上げられることは少ないので、今回は細かい説明は割愛します。


■児童厚生施設

いわゆる児童館などの施設のことです。他の児童福祉施設のように、通所したり入所したりして支援を受けるというかたちとは、少し違いますね。

ちなみに、児童厚生施設(≒児童館)には、職員として「児童の遊びを指導する者」を置かなければならないというのも決まっており、ときどき問題に出たりします。

■児童養護施設

何らかの理由で、保護者のもとで生活することのできない子どもが入所する施設です。
こういった子どもが入所する施設の中では、もっとも入所人数が多くなっており、平成25年(2013年)で約3万人の子どもが児童養護施設で暮らしています。

最近は地域小規模児童養護施設など、より小規模(入所人数が少ない)な施設が増えているのもポイントです。

参考:
児童養護施設のご紹介 - 全国児童養護施設協議会

■障害児入所施設(福祉型/医療型)

障害のある子どもが入所し、保護を受けるとともに、施設員が日常生活の指導をしたり、自分で生活をするために必要な知識や技能を教えるための施設です。

「福祉型」と「医療型」という違いがあるのがちょっとわかりづらいですが、「福祉型」は上記のような福祉サポートをする施設で、「医療型」は福祉サポートに加えて治療も行うというように、施設の持つ役割が異なります。

参考:
障害児入所施設(WAMNETのページ)

■障害児通所施設(福祉型/医療型)

障害児通所施設は「通所」と名前にあるとおり、障害のある子どもが通ってサポートを受ける施設です。サポートの内容は障害児入所施設と同様で、日常生活の指導をしたり、自分で生活をするために必要な知識や技能を教えたりといったもの。

「医療型」「福祉型」の意味合いは障害児入所施設と同じです。

福祉型障害児通所施設の代表的なものとしては、児童発達支援センターなどがあります。

参考:
児童発達支援事業とは?障害児通所支援の取り組みについて障害児保育園ヘレンの担当に聞いてみた

■情緒障害児短期治療施設

軽度の情緒障害をもつ子どもが入所、あるいは通って治療を受けるための施設です。
情緒障害というのは耳慣れないかもしれませんが、チック、緘黙症(言葉がうまく出ない)、奇声を上げてしまう、不登校、校内暴力……など、「人とのコミュニケーションがうまく取れない」症状をもつ子どもが対象、というように理解するとよいかと思います。

参考:
情緒障害児短期治療施設(児童心理治療施設)ネットワーク


■児童自立支援施設

不良行為、非行を行う、あるいはその可能性のある児童、または生活指導を必要とする児童が入所したり通ったりする施設です。
かつての感化院、教護院にあたります。

参考:
児童自立支援施設(WAMNETのページ)

■児童家庭支援センター

あまり耳にしない、児童家庭支援センターも、児童福祉法で定める児童福祉施設のひとつです。

参考:
児童家庭支援センター(WAMNETのページ)

子育てに関するさまざまな相談に応じる機関で、児童相談所がカバーしきれない部分を補完する役割を持つ、というイメージです。

ただし、児童相談所のように、虐待などに際して、子どもを積極的に保護するような機能はありません。
※ちなみに児童相談所は児童福祉施設には含まれません


表にまとめてみた

ということで、「どういった人をサポートするための施設か」「特に試験でよく出るポイント」を表にまとめてみました。

児童福祉施設比較.png
問題を解いていけば、ある程度わかってくるとは思いますが、最初は、

・障害児入所施設
・障害児通所施設
・情緒障害児短期治療施設
・児童自立支援施設

あたりの「違い」をしっかりとおさえていくのが大事かなと思います。

さらに、それぞれの施設で、保育士や看護師、児童指導員などなど、さまざまな職員が働いており、そのあたりもよく問題に出るところなのですが、そのあたりはまたおいおい……


今回のまとめ

・児童福祉施設は児童福祉法で「これ!」というのが定められている
・細かいところまで知る前に、それぞれの施設の「違い」を把握して説明できるようにするとよい感じ

つぶやき

一気に10以上「これを覚えよう!」というモノが出てくるととても辛いですが、ひとつずつ、なんのための施設か理解して、まとめにもあるように「違い」を明確に理解するのが大事です。


そしてそのために有効なやり方のひとつは、人に説明するということ。まさにこのブログもそうですが、人に説明しようとすると、「ひとことでいうと、どういうことか」「どこがどう違うのか」みたいなことを考える必要が出てきます。それが理解が深まるきっかけになるわけです。


ということで、パートナーや友だちなどに、「その日勉強したこと」をひとつでもよいので説明するというのをやってみると、けっこう勉強になると思います。ぜひやってみてください。

ではでは!

読んでいただいた方へ

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著者プロフィール

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東大卒イクメンパパ
フローレンスで働く東大卒のパパ社員です。2歳の娘に奥さんともども毎日楽しく振り回されています。いろいろありまして、保育士試験を受験することになりました。東大受験のあらゆるノウハウを駆使して(?)試験合格を目指しつつ、ポイントをブログにまとめて、同じように保育士試験を受験する方を応援していきます!働きながら、育児しながら試験勉強がんばります!

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