【子どもの食と栄養】保育士試験抜きで勉強になる、食事バランスガイドについて

【子どもの食と栄養】保育士試験抜きで勉強になる、食事バランスガイドについて

こんにちは。東大卒イクメンパパです。
イクメンです。イケメンではありません。

今回は子どもの食と栄養に出てくる「食事バランスガイド」についてポイントを解説します。試験に限った話ではなく、普段の生活にとても役立つ内容なので、ぜひ押さえておきましょう!

食事バランスガイドとは

食事バランスガイドは、厚生労働省と農林水産省が共同で出している、1日にとるべき食事の内容を示したものです。

農林水産省/「食事バランスガイド」について

中身は1枚の絵と表であらわされる、以下のようなもの。

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(食事バランスガイド拡大図:農林水産省より)

要は、主食(ごはんやパン)とおかず、その他牛乳や果物などのバランスを1日のなかでどのようにとるべきか、というのを、具体的に数字で示したものです。

各分類と栄養素の関係はこんな感じです。

・主食(ごはん、パン、麺) → 主に炭水化物
・副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理) → 主にビタミンやミネラル、食物繊維
・主菜(肉、魚、卵、大豆料理) → 主にたんぱく質
・牛乳・乳製品 → カルシウムなど
・果物 → ビタミン・炭水化物など

「どれくらい」の単位

さてこういった食べ物を、それぞれどれくらい食べるべきか、といういちばん重要な点ですが、食事バランスガイドでは「SV(つ)」という単位でそれを表現しています。

正直、SVってなんやねん、という感じだと思うのですが、「サービング(Serving)」の略称とのこと。もとの言葉の「サーブ」(Serve)は、「食事を出す」みたいな意味があるので、そこから作った表現のようです。

また、「つ」も一見するとよくわからないのですが、これも単純にひとつ、ふたつ・・・の「つ」のこと。食事はグラムとかリットルといったような単位では数えられないものなので、ひとつ、ふたつ・・・のように「つ」という表現を使う、ということのようです。

「1.5つ」みたいに書いてあることもあって「?」となるのですが、まあゆるく考えましょう……

何をどのくらい食べるべきか

さて、肝心の、何をどのくらい食べるべきかということですが、それも表にまとまっています。

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主食:5〜7つ(SV)
副菜:5〜6つ(SV)
主菜:3〜5つ(SV)
牛乳・乳製品:2つ(SV)
果物:2つ(SV)

「1つ(SV)」ってどんな食べ物?というのは、右のイラストで表現されており、例えば主食なら、

1つ = ご飯小盛り1杯、おにぎり1個、食パン1枚、ロールパン2個
1.5つ = ごはん普通盛り1杯
2つ = うどん1杯、もりそば1杯、スパゲティ1杯

という目安になっています。

例えば、朝・昼・晩とごはんをお椀に1杯食べると、1.5かける3で4.5つ。意外と、目安である5〜7つには届いていません。けっこう、ちゃんと主食の炭水化物をとることが推奨されているんだなということがわかります。

ただしこれはあくまで、ある程度の年齢以降(男性なら10歳〜、女性なら12歳〜)の目安なので、幼児は対象ではありません

保育士の仕事により関係が深いのは「妊産婦のための食事バランスガイド」

この食事バランスガイドには、プラスアルファのバージョンがあります。それは「妊産婦のための食事バランスガイド」というもの。

保育園に通う子どものお母さんは、妊娠中だったり、産後まもなかったりする方もけっこういるので、こちらのほうが、保育士の仕事にはつながりやすいかもしれません。試験に出題されることもあります。

ガイドの全体はこちらのページからPDFを見ていただくのがよいと思いますが、重要なのは、「妊産婦は通常より多めに食事をとることを推奨している」ということ。具体的には以下の通りです。(PDFから切り抜き)

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妊娠中期だと副菜・主菜・果物がプラス1、妊娠後期〜授乳期だとすべての分類にプラス1となっています。けっこうな増量です。

身体の中の赤ちゃんが必要とする栄養が増えていたり、授乳でどんどん母乳を作らなければならなかったりと、産前産後のお母さんの身体はなにかと入り用ということですね。

保育士試験的な細かいポイント

保育士試験では、SV(つ)という概念や妊産婦に必要な追加の食事などについてよく出題されますが、他にも細かいところで以下のような点が問われることがあります。

・イラスト内の食事の総カロリー

食事バランスガイド内にあるこちらのコマのイラストですが、ここに描かれているイラストの合計カロリーはどれくらいか、という問題が出たりします。

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問題を文字通り受け取ると「知らんがな」という気もするのですが、ポイントはこのコマが平均的な成人を想定しているということ。平均的な大人に必要な、2,200kcalというのが答えになります(本来厳密には、男女差などもありますが)。

・豆料理は副菜(野菜や海藻)ではなく主菜(たんぱく質)

これはどちらかというとひっかけというか、スルーしてしまいがち(少なくとも僕は)な問題なのですが、前述の分類にもあるとおり、大豆料理はたんぱく質がメインなので、主菜になります。

「副菜には、野菜やきのこ、いも、大豆料理などが含まれる」みたいな選択肢があると、なんとなくそれっぽいなと思って◯をつけそうになるのですが、大豆は副菜ではなく主菜。気をつけましょう。細かいですが……

つぶやき

改めてこの食事バランスガイドを見ると、「ああ、自分やっぱり野菜足りていないかも」などわかって、試験勉強でなくでも参考になりますね。

先ほども触れましたが、保育園に通う子どものお母さんは、妊産婦(妊娠中あるいは産後1年以内)である人もそれなりにいると思うので、こういった栄養の知識があると、お母さんたちをサポートできる範囲が広がるかもしれませんね。実践するイメージを持ちながら勉強していくと、モチベーションも上がると思います。

ではでは!

読んでいただいた方へ

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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著者プロフィール

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東大卒イクメンパパ
フローレンスで働く東大卒のパパ社員です。3歳の娘、0歳の息子に奥さんともども毎日楽しく振り回されています。いろいろありまして、保育士試験を受験することになりました。東大受験のあらゆるノウハウを駆使して(?)試験合格を目指しつつ、ポイントをブログにまとめて、同じように保育士試験を受験する方を応援していきます!働きながら、育児しながら試験勉強がんばります!

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