『施設型障害児保育』のお仕事とは?【保育お仕事大百科】

~全14職種を徹底解説!保育お仕事大百科~
子どもの数だけ、保育者の数だけ、「保育」のカタチがあります。大変だけど、体力勝負だけど、それでもやっぱり楽しい!そんな「保育」のお仕事。スゴいい保育編集部厳選の14職種をご紹介します。

今回は「施設型障害児保育」のお仕事です。

障害のあるお子さんの中には、保育園になかなか通えないという子もいます。短時間の「療育」(※1)はあっても、「保育」がなくて、働く保護者たちも困っていました。そこで、障害のあるお子さんと家族のために長時間預かれる保育園を作ろう!と2014年に障害児専門の保育園が誕生しました。施設型障害児保育とは、どんなお仕事なのでしょう?
(※1療育:障害児の自立支援等のための医療と教育) 

施設型障害児保育はこんなお仕事

障害のあるお子さんにも、一人ひとりのペースに合わせて保育ができる。

中度~重度の障害のあるお子さんを、保育園にてお預かりします。0歳~小学校就学前のお子さんが対象です。障害があるお子さん一人ひとりの状態を丁寧に把握し、遊びを通して発達を促します。自分では動くことが難しい子どもたちには、保育者から働きかけて、経験を一つ一つ増やしていきます。障害があるお子さんを育てている保護者に対し、相談にのったり、家庭でできる対応のアドバイスを行ったりします。
保育士だけでなく、看護師・理学療法士・作業療法士などの医療職とも連携して、子どもの発達を促します。

09_image01.JPG

施設型障害児保育のやりがい

障害のあるお子さんを保育することが、親御さんの就労支援にもつながります。

保育園には通うことのできない子どもたちにとって、保護者以外の信頼できる存在になることで、子どもたちの心身の発達に貢献できます。子どもたちにとっても、いろんなお友達と会う機会はとても良い刺激になります。お互いの様子を見て「◯◯ちゃんがやってるなら、ぼくもやる!」と他者への関心から、一人ひとりの成長を促すことができます。1日3~4時間の預かりを行う療育施設とは違い、障害児を長時間預かることができるので、保護者の就労も支えることができます。

一日のスケジュールはこんな感じ

一人ひとりの個性に合わせながらも、「みんな」で取り組む楽しさを。

<施設型障害児保育のある一日>

  • 8:00 出勤
    登園受入の準備をします
  • 9:00 登園・自由遊び
    健康チェックなども行います
  • 10:00 朝の会
    みんなで集まり、おうたや手遊びをします
  • 11:30 昼食
    食事介助を行うこともあります
  • 13:00 お昼寝
    寝かしつけをします
  • 15:00 おやつ
    お子さんのペースに合わせて介助します
  • 16:00 遊び
    室内でも体を使って遊ぶこともあります
  • 17:00 順次降園
    保護者へ一日の様子を伝えます 
09_image02.JPG

こんなお仕事は似てるかも

訪問型障害児保育
障害児という対象は共通ですが、施設ではなく、個人宅へ訪問して保育を行います。訪問型はマンツーマン保育なので、お子さんのペースにより合わせることができます。

障害児入所施設の保育士:
障害児入所支援には2種類あります。知的障害児・盲ろうあ児・肢体不自由児が対象の「福祉型障害児入所施設」と、自閉症児・肢体不自由児・重症心身障害児が対象の「医療型障害児入所施設」です。それぞれの施設で、子どもの数に合わせて必要な保育士(または児童指導員)の総数が定められています。保育士は各施設1名以上の配置基準があります。この記事内の「施設型障害児保育」では主に通所施設(日中に通う保育)を指していますが、障害児を24時間365日サポートする入所施設でのお仕事もあります。

施設型障害児保育のお仕事に就くには?

必須資格はなし!実務経験が重視されるお仕事です。

保育の実務経験や子育て経験を必要とします。子どもの介護・療育の実務経験も要件として加味されます。保育士資格、ホームヘルパー、児童指導員などの資格をお持ちの方は優遇されることが多いです。

就職は、障害児を対象とした事業を行っている認定NPO法人フローレンスなどの採用情報をチェック。各法人のサイトから応募します。

こんな人たちが働いています

実際に「施設型障害児保育」のお仕事をしている人たちの、インタビュー記事はこちら

目の前に支援を必要としている子どもたちを全力で支援する
認定NPO法人フローレンス 障害児保育園ヘレン
湯川未緒

「保育キャリア診断」であなたらしいお仕事を見つけよう

「施設型障害児保育」のほかにも、さまざまなお仕事があります。14の質問にこたえて、あなたに合ったお仕事を見つけてみましょう。

「保育キャリア診断」はこちらから

著者プロフィール

著者アイコン
スゴいい保育編集部
「スゴいい保育」を通じて保育という仕事の素晴らしさを伝えていくことにチャレンジするチーム。日本中の色んな「スゴい!」「いい!」保育を日々探し、みなさんに紹介します。

関連記事