『訪問型病児保育』のお仕事とは?【保育お仕事大百科】

『訪問型病児保育』のお仕事とは?【保育お仕事大百科】

~全14職種を徹底解説!保育お仕事大百科~
子どもの数だけ、保育者の数だけ、「保育」のカタチがあります。大変だけど、体力勝負だけど、それでもやっぱり楽しい!そんな「保育」のお仕事。スゴいい保育編集部厳選の14職種をご紹介します。

今回は「訪問型病児保育」のお仕事です。

訪問型病児保育は、ドラマ「37.5℃の涙」で話題となった病児保育士※1のお仕事として注目されていますね。病気のお子さんを預かる訪問型病児保育がどんなお仕事なのか見ていきましょう!
(※1病児保育士:病児・病後児を専門に預かる保育士の総称) 

訪問型病児保育はこんなお仕事

お家でゆったりお子さんのペースに合わせた保育!

風邪やお熱のお子さんのお宅に伺い、マンツーマンで保育をします。お子さんの年齢は、病気にかかりやすい0~2歳が多いですが、小学生まで対応している場合もあります。
お子さんの体調やペースに合わせて、落ち着いた室内遊びや食事・睡眠などの保育内容を計画していきます。食事は、保護者の用意したご飯・おやつを食べさせます。
保育者が医療行為をすることはありませんので、必要に応じて、お子さんと一緒に病院へ行き受診をします。マンツーマンなのでお子さんと丁寧に関われるお仕事です。

byoujihoiku2.JPG

訪問型病児保育のやりがい

お子さんに寄り添った一日は、親御さんの笑顔にも。

お子さんが心細く体力的につらい病気の時でも、ゆったり寄り添ってあげることができます。症状のピークを過ぎた回復期のお子さんだと、マンツーマンで一日遊んでもらえることが嬉しくて「あれで遊ぼう!」「これで遊ぼう!」と、次々におもちゃを持ってきて楽しそうにしてくれます。
病気のお子さんを預けて、不安そうにお仕事に行かれる保護者も、帰宅されるとお子さんの笑顔を見て安心してくれます。保護者との保育終了の引き継ぎでは「今日は大事な会議で、仕事を休めなかったんです。助かりました!」と感謝の言葉をもらえることもあり、お子さんにも保護者にも喜んでもらえるお仕事です。

一日のスケジュールはこんな感じ

症状や体調に合わせた、安全・安心なゆったり保育を考えます。

<訪問型病児保育のある一日>
  • 8:30 お宅に訪問
    保護者から引き継ぎます
  • 10:00 病院に受診
    医師に症状を伝えます
  • 12:00 昼食
    お薬を飲ませることもあります
  • 13:00 お昼寝
    入眠中に保育の様子を記録します
  • 15:00 おやつ
    保護者の用意したものを食べさせます
  • 16:00 遊び
    回復を促すような落ち着いた遊びをします
  • 18:00 保護者帰宅
    終了の引き継ぎをします  
byoujihoiku.JPG

こんなお仕事は似てるかも

施設型病児保育
病気のお子さんを預かることでは共通していますが、施設型病児保育は集団保育になります。病院併設型や保育園併設型などがあります。

ベビーシッター
お子さんのお宅に訪問する保育という点では共通していますが、ベビーシッターは健康時のお預かりをメインにしている事業所が多いです。

訪問型病児保育のお仕事に就くには?

必須資格はなし!保育経験・子育て経験が活かせます。

保育の実務経験もしくは子育て経験を必要としていることが多いです。乳幼児の方が病気になる確率が高いので、0歳~3歳のお子さんと関わった経験があるとなおよいです。「認定病児保育スペシャリスト」という病児保育のプロになるための資格があります。就職に必須ではないことも多いですが、病児保育について深く知ることができます。

就職先としては、訪問型病児保育を運営している認定NPO法人フローレンスNPO法人ノーベルなどがあげられます。各法人サイトの採用情報から応募します。

こんな人たちが働いています

実際に「訪問型病児保育」のお仕事をしている人たちの、インタビュー記事はこちら

今までの経験すべてが、今日の1件の保育につながる
認定NPO法人フローレンス こどもレスキュー隊員
小林敦子

子育ての経験が活かせる、一生のお仕事に出会いました
認定NPO法人フローレンス こどもレスキュー隊員
石毛栄

「保育キャリア診断」であなたらしいお仕事を見つけよう

「訪問型病児保育」のほかにも、さまざまなお仕事があります。14の質問にこたえて、あなたに合ったお仕事を見つけてみましょう。 

「保育キャリア診断」はこちらから

「訪問型病児保育」のほかにも、子どもに関わるお仕事はたくさん!

子どもと関わるお仕事は、訪問型病児保育だけではありません。
スゴいい保育編集部が厳選した14職種の詳しい解説は、保育お仕事大百科からご覧いただけます。 

著者プロフィール

著者アイコン
スゴいい保育編集部
「スゴいい保育」を通じて保育という仕事の素晴らしさを伝えていくことにチャレンジするチーム。日本中の色んな「スゴい!」「いい!」保育を日々探し、みなさんに紹介します。

関連記事