保育士試験合格体験記(3)うけさん。子育て経験なしという不利な状況でも、自分の弱点を見極め対策!

保育士試験合格体験記(3)うけさん。子育て経験なしという不利な状況でも、自分の弱点を見極め対策!

こんにちは。東大卒イクメンパパです。
イクメンです。イケメンではありません。

今回は、保育士試験合格を目指すフローレンスの社内部活動「サクラ咲く部」のOB・OGに、勉強のコツや苦労したことを聞く合格体験記の第三回です。

過去の合格体験記はこちらから。

保育士試験合格体験記(1):サチコさん。一発合格の理由は「自分を追い込むSNS活用」
保育士試験合格体験記(2)すださん。教育原理に苦しむもアプリでモチベーション維持! 

今回はフローレンスから出向し、日本病児保育協会で「認定病児保育スペシャリスト」資格試験を担当している、うけさんにお話を聞きました!

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人物紹介:うけさん

フローレンスより出向、(財)日本病児保育協会にて「認定病児保育スペシャリスト」資格試験の運営などを担当。
水色が好きで、誰かが水色の服を着ていると「それ、うけさんっぽいね」と言われる。九州出身、都内で一人暮らし。調味料にこだわりがあり、自宅には4種類の味噌が常備されているという噂。彼女募集中。

いつ保育士試験を受けましたか?

はじめに受けたのが2013年度の試験でした。そこから3年がかりで2015年度の試験で合格しました。

どんな風に勉強しましたか?

参考書を最初から最後まで丸暗記するのは苦手だったので、「実践から学べ」と過去問題を中心に勉強しました。過去問題を何年分も解いてみると、よく出典にされる資料や頻出の人名が見えてきます。そうして自分の現在のレベルを計るのと同時に、頻出の人物・資料を重点的に勉強しました。

他にもインターネットで検索すると、「この選択肢はこういう理由で間違い」など過去問題を解説しているサイトが見つかります。過去問題は解いて採点し満足してしまうことが多いですが、そうした解説をしっかりと理解し、事柄と事柄を正しく結びつけることで学習しました。

特に難しかった科目はどれですか?

「子どもの保健」と「保育実習理論」です。
「子どもの保健」は、子どもが病気時のケアポイントや子どもの成長過程についてなどが出題されますが、自分は子育て経験もなければ保育現場での経験もないので、事前の知識が無く苦労しました。

また、「保育実習理論」は和音など音楽の問題が多く出されますが、音楽は正直苦手な分野なのでこちらも大変でした。

どのようにその難しさを乗り越えましたか?

画期的な方法でなく申し訳ないのですが、「選択と集中」と「勉強量」でカバーしました。
「保育実習理論」は毎年何問かは音楽問題が出題されますが、それらを全て得点しようとすると、相当な勉強時間が必要なのは目に見えていました。

それよりは、「音楽問題は捨てる気持ちで残りの問題を全問正解しよう!」と考え、音楽問題を除く設問の勉強を重点的に行いました。(もちろん、すべての問題を勉強するのがあるべき姿だと思うのですが・・・)
とはいえ、音楽問題をすべて落とすと合格点に届かないこともあるので、音楽用語など覚えやすい(暗記しやすい)ものは勉強しました。

また、全科目一発合格を目指しながらも、上記2科目に加え、一般的に最も難しいと言われる「子どもの食と栄養」がある2日目の科目は1日目の科目よりも勉強時間を割きました。

実技試験では何を選びましたか?

「言語」と「絵画」です。

「言語」を選ぶことは決まっていましたが、芸術センスがないため、もう1つを「絵画」にするか、「音楽」にするか悩みました。結果、合格レベルに達するに必要そうな練習量を鑑みて、「絵画」を選択しました。

どのように実技試験の対策を行いましたか?


「言語」は自分の選んだ読み聞かせのお題について、お手本となる音源を入手できたので、それをスマートフォンに入れ時間があるかぎり繰り返し聴いていました。2週間もすると、自然と暗記できていたので、続いて声に出しながら時間を計る練習を行いました。

本番1週間前から、本番を想定した練習を行いました。インターネットで検索すると、「どういう入室方法だったか」「試験室内はどのような感じか」などの情報があります。それらの情報をできるだけ集めて、試験本番を想定してイメージトレーニングを行い、本番にできるだけ緊張しないように努めました。

しかし、「どれだけ準備をしようが、本番ではどうしても緊張して話すスピードが早くなってしまう」という情報も耳にしていたので、それも想定して、通常の練習時は制限時間ギリギリから少しオーバーするよう、最後までお話しの時間を調整しました。

「絵画」は前述のとおり、何のセンスもない状態からだったので、「言語」よりも練習しました。

正直どこから初めていいか分からないところからのスタートでしたが、保育士試験について扱ったwebサイトで合格者が描いた例(自分が試験当日描いたものを再現した絵)がいくつかあげられていたので、自分の画力で再現できそうなもの選び、繰り返し、繰り返し描きました。
そうする中で、”大人と子どもの等身・輪郭の違い”、”背景の描き方”などがだんだんと分かってきました。

「絵画」は「言語」「音楽」と異なり、試験当日にならないとお題が分からないという難しさがあります。そのため、試験前には過去数年の傾向から、室内・室外の保育風景をいくつか想定して描く練習を行いました。また、環境面では本番で使う紙に近いと言われる紙(ケント紙)を用意し、本番の用紙の大きさに切り揃え、描き心地に慣れるようにしました。

そのほか、これから受ける人にアドバイスは?

合格まで3年かかってしまったので、あまり大きなことは言えませんが、「自分に合った勉強方法を見つける」「使える情報は全部使う」ことだと思います。

僕はサラリーマンとして働きながらの勉強でしたが、働きながら子育てされている方など、さらに勉強時間に制約のある方もいらっしゃるかと思います。その限られた時間の中で、効率の良い学習を行うために、自分に合う勉強法は何なのか。参考書に書かれている要点を覚える方法、実践問題を数多く解いて解説から学ぶ方法、他にも多くの勉強方法が考えられますが、何が自分にとって合う(頭に入りやすい)勉強法かを見つけ、それを繰り返せば合格は近づいていると思います。

また、今はインターネットを探せば、先輩合格者の情報や勉強法が多く見つかります。自分と同じくらいの勉強量の受験生がいたとして、最後はその情報があるかないかが合否を分けるかもしれません。有益な情報はすべて試してみることをお勧めします。

つぶやき

子育て経験がなく、保育の勉強もしたことがないというのは、保育士試験に臨む上ではちょっと不利な条件になるのは事実。
しかし、そんな状況を冷静に把握し、試験科目の中での自分の弱点をちゃんと見極め、対策をとって合格を勝ち取ったうけさん。同じやり方で彼女もゲットできれば…(以下略)

冗談はさておき、保育士試験は「60%で合格」という合否ラインがあるので、うけさんの言うとおり「選択と集中」という発想で、勉強の労力をかける箇所とそうでない箇所を早めにチェックするのがとても大事です。

どんな風に勉強するかを考える、一番最初のステップが「自分の現状を把握する」なので、これから試験勉強をしようとしている人は、まず過去問を一通り解くなど、試験の全体感と自分の位置をしっかり見極めるとよいと思います。
そのあたりは、こちらの記事も参考にしてみてください。

【保育士試験】さっそくテキストを読む……ではなく、まずは勉強のしかたを考えよう!

ではでは!

読んでいただいた方へ

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

アメブロでやっているブログでは、保育士試験の話に加えて、ボスのK崎さんのおもしろエピソードや、みんなで保育士試験合格を目指すフローレンスの社内部活動「サクラ咲く部」の様子なども書いています。

興味があれば、こちらもぜひご覧くださいませ!

東大卒イクメンパパ、働きながら保育士試験合格を目指す!


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著者プロフィール

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東大卒イクメンパパ
フローレンスで働く東大卒のパパ社員です。3歳の娘、0歳の息子に奥さんともども毎日楽しく振り回されています。いろいろありまして、保育士試験を受験することになりました。東大受験のあらゆるノウハウを駆使して(?)試験合格を目指しつつ、ポイントをブログにまとめて、同じように保育士試験を受験する方を応援していきます!働きながら、育児しながら試験勉強がんばります!

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