保育士試験対策
【子どもの食と栄養】よく出る!「日本人の食事摂取基準(2015年)」でここだけは押さえたいポイント
こんにちは。東大卒イクメンパパです。
イクメンです。イケメンではありません。
保育士試験筆記試験の鬼門と言えば、教育原理(・社会的養護)と、子どもの食と栄養。
今回は、子どもの食と栄養でよく取り上げられる、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」についてまとめてみました。
これほんと、要チェックです。
「日本人の食事摂取基準」とは
「日本人の食事摂取基準」とは、厚生労働省が、日本人が食事からとるべき栄養素について定めた基準。栄養素ごとに、男女・年齢層別で、どのくらい摂取すべきかの数値がまとめられています。
日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要(PDFファイル)
たとえば以下の図(厚生労働省の資料より)は、たんぱく質についてのページ。
年齢(月齢)、男女別に、
・推定平均必要量(半数の人が必要量を満たす量)
・推奨量(ほとんどの人が充足する量)
・目安量(一定の栄養状態を維持するのに十分な量)
・目標量(生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量)
などの値が定められています。けっこう細かいです。
設問では主に推奨量が問われるので、ここを中心にみていきましょう。
この「日本人の食事摂取基準」ですが、5年ごとに改正されていて、最新のものは2015年に改正されたもの。保育士試験でも、この最新のものから出題されます。
過去問などでは、2010年版から出題されている問題などもありますが、2010年版から2015年版で、けっこう更新されていたりします。過去問を解くときは注意が必要です。
どう勉強するのがよいか?
まずは、PDFファイルをダウンロードし、印刷しましょう。
日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要(PDFファイル)
頭から全部読んで覚えましょう、というのは正直つらいので、まずは重要な部分をざっとおさえておきましょう。出題頻度が高い部分については、テキストなどにも表の抜粋が載っていたりします。そちらを確認するのもよいと思います。
あとは、過去問などを解いて答え合わせをするときに、関連する問題については、参考資料として都度確認し大事なところにマークしたり、書き込みを入れたり、という感じで勉強するのがおすすめです。
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」のポイント
過去問や予想問題では、けっこう細かいところに関しての問題も出たりするのですが、まずは出題頻度が高く、応用が効く部分をおさえましょう。
(1)基本的なフォーマット
(2)炭水化物、脂肪・たんぱく質のカロリー比率
(3)個別の栄養素について
という3点でまとめてみました。
(1)基本的なフォーマット
表のフォーマット(データの区分)でよく出題されるのは、下の図の部分。
・月齢、年齢区分の分かれ方(特に、乳児期・学童期はそれぞれ3段階に分かれるというところ)
・運動をどれくらいするか(身体活動レベル)で、摂取量が変わる(栄養素によりますが)
というあたりがよく出題されます。
ちなみに身体活動レベルは、I、II、IIIと分かれていて、順に運動量が多い、ということを表しています。
(2)炭水化物、脂肪・たんぱく質のカロリー比率
以下は一日に必要なエネルギーのうち、炭水化物、脂質、たんぱく質をどういった割合でとるべきかという表ですが、この表はかなり重要です。
ポイントとしては、
・推奨の比率は炭水化物が50〜65%、脂質が20〜30%、タンパク質が13〜20%
・この比率は、男女、1歳以上の全年齢区分でいっさい変わらない
という点。この2点がさまざまな形で加工されて問題に出てくるので、しっかり覚えましょう。細かく区分が分かれているよりは、覚えやすいですね。
(3)個別の栄養素について
「日本人の食事摂取基準」で取り上げられている栄養素は、全部で30種類近くあり、全てを完璧に覚えるというのは正直かなりつらいです。
ですので、まずは、よく出題される「男子と女子の差」ざっくり分類して理解するとよいと思います。
男子と女子の違いという切り口で見ると、分かれ方としては以下の4通り。
①常に男子≧女子で推奨量が多い
②ある時期から男子のほうが推奨量が多くなる
③男女で常に差がない
④男女の推奨量が逆転する
表にまとめると、こんな感じです。
「②ある時期から男子のほうが推奨量が多くなる」について、推奨量が男子のほうが多くなり始めるタイミングは以下の表のとおりです。
8〜9歳、12〜14歳というタイミングがわりと多いかな、という感じですね。
たんぱく質はよく出題される(幼児期の男女の推奨量で差があるか?みたいな問題)ので覚えておくとよいかと思います。
また、重要なのは「④男女の推奨量が逆転する」です。3つの栄養素が該当します。
・n-3系脂肪酸(1〜2歳では男<女、3歳からは男>女)
・カルシウム(1歳〜7歳までは男>女、8〜11歳は男<女、12歳からは男>女)
・鉄(3〜5歳は男>女、8〜9歳は男<女、12歳からは男>女)
この中で特に出題されやすいのはカルシウムについて。
7歳までは男子のほうが多いのですが、8歳〜11歳で女子が多くなり、12歳からまた男子が多くなる、という感じ。
「8〜9歳では、カルシウムの推奨量は女子の方が多い」といった選択肢があったりして、けっこう惑わされるので、ここはがんばって覚えておいたほうがよいかもしれません。
今回のポイント
・炭水化物、脂肪・たんぱく質のカロリー比率は絶対に覚えよう
・個別の栄養素はざっくり分類しつつ、問題の答え合わせをしながら理解を深めよう
・カルシウムの推奨量の男女の違いは理解しておくと安心
さいごに
いやー、栄養はやっぱり大変ですね。覚えることが多い。
保育原理や教育原理の歴史上の人物とはまた違った難しさですね。
まわりに何人か、「高校の家庭科の授業でけっこう細かくやったから栄養は大丈夫」みたいなことを言う人がいるのですが(サチコさんもそうでした……)、いったいどんな授業だったのか不思議でなりません^^;
まあ、こつこつやるしかありませんね。がんばっていきましょう!
ではでは!
読んでいただいた方へ
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著者プロフィール
- 東大卒イクメンパパ
- フローレンスで働く東大卒のパパ社員です。3歳の娘、0歳の息子に奥さんともども毎日楽しく振り回されています。いろいろありまして、保育士試験を受験することになりました。東大受験のあらゆるノウハウを駆使して(?)試験合格を目指しつつ、ポイントをブログにまとめて、同じように保育士試験を受験する方を応援していきます!働きながら、育児しながら試験勉強がんばります!