子どもの保育と関係あるの?と思ってしまう社会福祉の意義と勉強のポイント

子どもの保育と関係あるの?と思ってしまう社会福祉の意義と勉強のポイント

こんにちは。東大卒イクメンパパです。
イクメンです。イケメンではありません。

今回は筆記試験科目の社会福祉についてです。科目を学ぶ意味や、勉強の仕方などについてまとめてみました!

社会福祉:子どもに限らない、福祉の制度を知る

まずは社会福祉がどのような科目か簡単に確認しましょう。

ひとことで言うと、対象を「子ども」に限らない、福祉の制度についての科目という感じです。

出題される内容としては、大きく以下のとおり。

・社会保障制度(介護保険、生活保護、雇用保険……)
・人口統計
・社会福祉施設の種類や働く職員
・ケアワークの知識体系

また、これらに加えて、社会的養護や児童家庭福祉と重複した問題なども出題されます。(たとえば、児童福祉施設とその職員など)

さて、こういった出題内容は、一見すると、「あまり小さい子どもとは関わりがないのでは?」と感じるかもしれません。僕も最初そんなふうに思いました。

なぜそういった内容が保育士試験で出題されるのか?ということを少し考えてみましょう。

社会福祉を勉強する意味

社会福祉の基本のひとつは、「困っている人を助ける」です。

よく出題される、バイスティックの7原則、ケースワークのフローといったカウンセリングの技術は、「困っている人に対して、どうやれば効果的に手助けができるか」といった観点から知識が体系化されたもの。
その技術は、相手が子どもでも大人でも有効です。

単純に保育しているお子さんの話を聞いてあげるというときもそうですが、親御さんなど保護者の方にも助けになれるコミュニケーションができる、そのきっかけになりえます。

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また、介護保険や生活保護といった内容は、小さい子どもにはあまり関係しなそうに見えますが、大きな視点で見ると、「どんな(ふうに困った)人に、どんな助けの手が用意されているのか」を理解することができます。

そうすると、日本の社会福祉の制度全体の中で、「子どものため」の仕組みがどの程度なのかということがなんとなく見えてきます。

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例えば平成27年(2015年)の国の予算を見てみると、32兆円ほどの社会保障の予算のうち、子ども・子育て支援関連の予算は約2兆円。けっこう少ないですよね。残りの30兆円ほどは、年金や医療、介護といった分野に使われます。

これから少子高齢化が進めば、もっと子どものために使われるお金は減ってしまうかもしれません。

しかし子どものためのお金を増やすとすれば、他の分野に使われている分を減らす必要があります。どの制度をどのように変えていくことが必要なのか?……などといった、大きな話も、少しずつ考えられるようになるのではないでしょうか。

勉強の仕方:他科目との出題内容の重なりが大事

次に、社会福祉の勉強の仕方についてです。

ポイントになるのは、科目の勉強の順番。なぜなら、社会福祉では、ほかの科目(特に社会的養護、児童家庭福祉)と、出題内容に重なりがあるからです。

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出題内容としては、上の図のように、ざっくりですが、3割程度は、他科目と関連する問題です。

特に、児童福祉施設とその職員や、子育て支援施策の内容など、社会的養護・児童家庭福祉と重複する部分がけっこう多めです。

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各科目のカバーする分野を改めて整理してみると、上の図のように、社会的養護→児童家庭福祉→社会福祉という順番で、範囲が広がっていく感じです。

言い換えると、社会的養護・児童家庭福祉をしっかり勉強することで、社会福祉も、得点の土台が作られていくような構成なわけですね。

このやり方は勉強の効率も上がりますが、モチベーションを保つのに役立つというのもポイントです。

新しい科目に取り組む際に、100%まったく知らない分野だと、どの問題を解いても「うーんわからん」となりますが、30%だけでも、勉強したことのあるものが入っていると、「あ、これは見たことあるな」という感じでちょっと気持ちが楽になります。

というわけで勉強の方針としては、まず社会的養護や児童家庭福祉をしっかり勉強してある程度得点できるようになる、というのが重要です。

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その他の出題内容については、知識としてしっかり勉強しなければなりませんが、介護保険や生活保護、年金といった分野については、よくテレビ番組やネットなどで話題になることも多いので、日ごろのニュースに注目しておくというのも大事ですね。

今回のまとめ

・社会福祉は「子ども」に限らない、困っている人を助けるということ
・子どもだけでなくその保護者との関わり方もより良くすることができる
・社会的養護や児童家庭福祉をしっかり勉強することで、社会福祉も得点しやすくなる

つぶやき

「この科目を勉強する意味はなんだろう?」というのをこれまでちょくちょくやってきましたが、科目間の関係や、保育士の仕事とのつながりを意識することも大事だと思います。それが理解が深まる助けになり、試験対策という意味では、勉強の効率もアップさせてくれます。

保育士試験以外の勉強でも、同じかもしれませんね。昔はそんなに深く考えていませんでしたが……

ではでは!

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著者プロフィール

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東大卒イクメンパパ
フローレンスで働く東大卒のパパ社員です。3歳の娘、0歳の息子に奥さんともども毎日楽しく振り回されています。いろいろありまして、保育士試験を受験することになりました。東大受験のあらゆるノウハウを駆使して(?)試験合格を目指しつつ、ポイントをブログにまとめて、同じように保育士試験を受験する方を応援していきます!働きながら、育児しながら試験勉強がんばります!

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