妹から丸一日の子守りを頼まれた独身女。保育士の凄さを知る。【保育とわたし】

妹から丸一日の子守りを頼まれた独身女。保育士の凄さを知る。【保育とわたし】

一言に保育と言っても保育も色々、関わり方も人それぞれ。読者の方の保育にまつわるエピソードをご紹介する「保育とわたし」。今回は30代独身女性ののエピソードです。
それまで、姪と遊ぶことはあっても、1日一緒に過ごすことはなく、食事やトイレのときは、義妹や弟に「ごはんだって」「トイレだって」と丸投げしていた状況から一変、丸一日の子守を任されることに・・・。

”2013年7月、猛暑。義妹が出産で夫実家である愛知の我が家に3ヶ月滞在することになった。3ヶ月の間、臨月の義妹と、長子である3歳3ヶ月の姪と生活することになった。

ちょうど私は実家に居候していて平日の昼間、自宅で過ごしていた。
姪は母親や祖母である私の母と毎日すごしていたが、時折、2人が用事がある時、通院するときには、まる1日姪の子守を頼まれた。

それまで、子どもの世話などろくにしたことがない30代後半の独身女。姪と遊ぶことはあっても、1日一緒に過ごすことはなく、食事やトイレのときは、義妹や弟に「ごはんだって」「トイレだって」と丸投げしていた状況から一変。

1日どう過ごしたらいいんだろうと途方にくれてしまった。

愛知の夏は暑い。外遊びをしたいと姪はねだるものの、35度を超える猛暑、酷暑。公園遊びはできないと判断して、近隣の公民館にでかけた。
公民館では室内遊具で遊んだり、絵本を読み聞かせるものの、慣れない子どもの世話で、数十分も同じことを繰り返していると「今何時?」「あと何分遊べばお昼かな?」とチラチラ時計を見る始末。

食事の介助やトイレの手伝い、何から何まで初めての経験づくしだが、途中から粗相をしてはいけないと思い、姪に対して笑顔や声掛けも減ってしまった。

帰宅後、クタクタ。子育ては段取りやスケジュールで動くものではない。1日姪と過ごす中で、保育園で子どもに寄り添い、成長を見守る保育士の先生たちのスゴさを実感した。”

※登場する場所・名前・所属などは編集部により架空のものに差し替えています。 

今のこのご時世でも、「保育」というと、「子どもと遊んでるだけ」「ただの子守」などと揶揄されることが未だにあるそうです。しかし、子どもは一日遊んでるだけではありませんよね。泣きわめくこともあるし、ご飯も食べるし、食べないといけないのに食べないことも有る。トイレも行く。体調を崩し病気になることだってしょっちゅう。子どもは大人のようにスケジュール通り動くわけがありません。
全ての大人が本当の「保育」に触れる機会が増えれば、「保育」が揶揄されるようなこともなくなるかもしれないし、保育士の方へのリスペクトがもっと増えるかもしれませんね。

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