保育の素晴らしさを伝えられて、応援してくれる人が増える。広報は天職だと思う。【インタビュー】

【プロフィール】
中村晴子 認定NPO法人フローレンス 広報担当 
1982年生まれ。夫、長女、次女の4人家族。2014年1月おうち保育園事業部バックオフィスで入社後、同年9月からフローレンス広報を担当。社内では「ぱるちゃん」と呼ばれている。

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たまたま飛び込んだ保育業界。今思えば、それは私の転機でした

-今までのキャリアを教えて下さい
東京の大学を卒業後、新卒からしばらく、一般事務や書店販売員など全く保育とは関係ない仕事をしていました。長女を妊娠した時に、妊娠しながら働けるイメージが全くなく、専業主婦になろうかな、と仕事を辞めたんです。不規則だし、ずっと続けられるイメージは持てなかったんですね。

でも、出産後たまたま親戚の運営する認可保育園の事務職で声をかけられ、家から近いこともあって、また働くことになりました。長女の保育園入園までは在宅で、保育園入園後はフルタイムです。一般的な認可保育園の事務、と言うよりは、そこでは自治体の公立保育園の民営化事業の委託を受けて保育園運営していたので、主に民営化移行に向けた保護者説明会や行政とのやりとり、交渉などを担当してました。

保育ってすごい!と感じた瞬間、子どもを預けて働く罪悪感はなくなった

-出産後に、保育業界で働き初めてどうでしたか?
実は出産後また働こうと決めた時は、自分が子どもを保育園に預けて仕事を行くことに罪悪感を感じてたんです。でも、保育園で働くようになって、保育現場を知って、「保育ってすごい!」と思ったんです。こんな素晴らしい保育士さんたちに愛情いっぱい育ててもらって、子どもたちは幸せだなぁ、と。その瞬間、罪悪感は吹き飛びました。

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保育士って本当に尊敬できる職種だと思うんです。乳幼児の時期は人格形成において、とても大切な時期です。一般的には母親に依存しがちな時期だけど、そうではなくたくさんの人に関わることもとても大切だと思います。保育のプロとして子どもたちに関わる人達は、プロ意識とたくさんの愛情をもって、接してくれています。だから、安心して子どもに家庭以外のいろいろな社会を体験してもらいたいと思います。そういう意味で、保育に関わる人達は社会的意義のある仕事をしていると思います。

でも、私は労務も担当していたんですが、そこで、こんなに素晴らしい仕事なのに待遇が低いことを知りました。そんな中、ちょうど子ども子育て支援法の改正が成立し、保育園業界が大きく変わろうとしていて、私自身も保育に関わる業界で、もっと仕事の幅を広げたいと考えるようになったんです。保育士さんたちの仕事振りを見て保育士にはなれないかもしれないけど、裏で支える仕事をしたいと。

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保育の魅力を伝える仕事は天職だと思う

-その後、フローレンスに転職にしてますがどうですか?
偶然見つけたフローレンスの求人に応募し、おうち保育園のバックオフィス業務で採用されました。私が漠然と感じてた、保育を取り巻く構造の課題に取り組むフローレンスに魅力を感じて、入社に迷いはありませんでした。家庭的な保育ができる小規模保育園のあり方にとても共感したんです。お仕事内容は保育士さんの采配をしたり、現場のヘルプに行ったり事務と現場の中間のような感じでしょうか。

しかし、8ヶ月ほど働いたところで、今の広報に異動になりました。正直驚きました(笑)。広報の経験は全くなかったので。でも、保育ってすごい、この仕事は尊いという想いを世間に広めることができるこの仕事は、保育業界に関わるようになってずっと思い描いてた自分自身の方向性にまさにリンクしたお仕事でした。

フローレンスのこと、尊敬する保育の現場、改善したい保育士の処遇など、一番世の中に伝わる!と思う方法で発信する仕事です。伝えたい、知ってもらいたいことを世間の人達に知ってもらうことが出来て、そこから議論が活発になったり、政治が動く瞬間を感じられると嬉しくなります。こんなに尊敬すべき仕事があることを知ってもらいたい、現場の皆さんのことを多くの人に知ってもらいたい、といつも考えている私にとって、天職ですね。

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発信したことが、誰かの心を動かすことがある、それがやりがいです

-どんなところにやりがいを感じますか?
フローレンスでは広報担当と寄付担当が同じチームなんですが、フローレンスに共感してくれて、寄付をして下さったきっかけが、私が広報した記事であることがあります。どうしてフローレンスに寄付しようと思ったかというメッセージを頂いて、感動することも多いです。広報した記事が誰かの心に届き、その方が何らかの形でフローレンスに関わろうと思ってくださる。全く関わりのなかった方が、私達を応援しようと参画してくれる、そんな時がこの仕事の醍醐味です。保育の素晴らしさを伝えられて、応援してくれる人が増える。そんな時、やっててよかったと思います。

主役は現場、広報は主役を輝かせる黒子

-広報という仕事についてはどう思いますか?
広報って華やかな仕事だと思う人もいると思うんです。マスコミやメディアとのやりとりも多いですしね(笑)でも、私は広報は黒子だと思っています。主役は保育の現場、そして保育に携わる人達。フローレンスに限らず、保育の現場はどこも子どもたちを愛情いっぱい包んでいます。その現場をどれだけ伝えられるか、見てもらえるかの下地つくりが広報の仕事だと思っています。もっと現場の人にフォーカスして、保育現場のことを知ってほしいので、私はこれからも黒子であり、保育士さんたちの仕事ぶりを伝えるように取り組みたいと思っています。

自分が当事者になって初めて知ることってたくさんあると思うんですね。でも、当事者じゃない人たちに保育がどれだけすごい仕事なのか知ってほしい。もっと知ってもらえるようになりたいです。これからも、保育について興味を持ってくれる人が増えるように、保育に関わる現場の人達の素晴らしさを伝えていきたいと思っています。

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【団体概要】
認定NPO法人フローレンス
2004年より子どもが病気の際に保護者の代わりに保育を行う病児保育事業を開始。以後、少人数の保育園「おうち保育園」の運営、障害児専門の保育園や訪問保育を行う障害児保育事業、孤独な子育て問題を解消するためのコミュニティ創出事業、子どもの虐待死を防ぐ赤ちゃん縁組事業をなど、「親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決する」をミッションに、事業を展開している。


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スゴいい保育編集部
「スゴいい保育」を通じて保育という仕事の素晴らしさを伝えていくことにチャレンジするチーム。日本中の色んな「スゴい!」「いい!」保育を日々探し、みなさんに紹介します。

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