保育士の仕事で生きる「聞く」ことの大切さ。コミュニティユースワーカーから学んだ関係のつくりかた【インタビュー】

【プロフィール】
塚原 萌香(つかはら もえか) 2015年4月、認定NPO法人フローレンスの「おうち保育園」に新卒保育スタッフとして入社。現在入社2年目。フルタイムで働く傍ら、NPO法人PIECESで10代ママの支援を行なっている。

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「一人ひとりに寄り添いたい」その想いから、小規模保育の道へ

-おうち保育園に新卒で入社されたきっかけはなんですか?

私は学生時代に大規模園に実習に行きました。大勢の子どもに対して担任は一人。お友達の輪から外れて、端っこでぽつんといる子もいました。そんな子どもを見て、もっと一人ひとりに寄り添った保育がしたいと思い「小規模保育」を探しました。
また、おうち保育園の運営団体・フローレンスの代表駒崎さんの著書を読んでいたことも入社のきっかけになりました。元々、保育者の精神状態はすぐ子どもに伝わると思っていたので、働きやすい環境の保育園を選びたいと思っていました。駒崎さんの著書を読む中で、フローレンスは働きやすい環境づくりをしていると知ったので入社することにしました。

子ども・保護者・スタッフ。全員と密に関われる家庭的な保育園

-おうち保育園で働いてみて、よかったことはなんですか?

想像していた以上に家庭的な雰囲気があって、一人ひとり密にスキンシップを取れることが本当に嬉しいです。また、関わる保護者の数が限られていることもあり、保護者との関係性も築きやすいです。私は子どもの保育はもちろんですが、保護者との関わりも密にしたいと思って保育士を目指していたので、とてもやりがいを感じています。
園スタッフとの関係性もすごく良いです。少人数だからこそ意見が言いやすく、ミーティングで出したアイディアがそのまま反映されやすい環境だなと思っています。

残業や持ち帰り仕事をなくす「ヘルプマン制度」

-普段の保育で工夫されていることはありますか?

おうち保育園ではヘルプマンというスタッフがいます。ヘルプマンは園で働いているスタッフがお休みをとった時に、その保育士の代わりに働いてくれる保育スタッフです。ヘルプマンが園に来ることで、残業も緩和されています。ヘルプマンが来てくれていて、かつ、子どもたちが少ないときには、園スタッフが順番に保育を抜けて書き物や壁面などを効率良く作っています。

私の友人には保育士が多いのですが、みんな「残業や持ち帰り仕事で休みがない」と言っています。私はNPO法人PICIESでコミュニティユースワーカーというソーシャルワークの活動をしているのですが、その活動と両立できるのもおうち保育園ならではなのかなと思っています。

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「相手の話をまずは聞く」社外での活動を日々の保育で生かす

-コミュニティユースワーカーとはどのようなお仕事ですか?

コミュニティユースワーカーは子どもたちとの関係性をつくり、ニーズや願いを探って、人や物などの資源とつなげる仕事です。関わる子どもの年齢層はバラバラ。小学生から大学生ぐらいの年齢の子まで幅が広く、全体を包括している印象があります。

私は大体2週に1回のペースで、1回あたり3~4時間10代ママの支援をしています。支援の内容は、勉強を教えることや悩み相談を受けることなど多岐に渡ります。
また、コミュニティユースワーカー向けの研修は平日の夜にあるので、仕事が終わり次第研修に向かっています。

-コミュニティユースワーカーの活動が、普段の保育に生きていることはありますか?

私が関わっている10代ママは虐待を受けるなど様々なことを乗り越えてきた人たちばかりで、とてもパワーを感じています。その姿から「自分ももっと頑張ろう」と思います。
また保護者とのコミュニケーションへの緊張がなくなってきました。「何か話さなきゃ」から「まずは聞こう」という姿勢に変わりました。園で子どもが不安定なときに、保護者が何か悩みを持っていないか気にかけ「最近どうですか?」と保護者自身の調子を伺う声かけをすることもあります。

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色々な子どもがいる分、色々な大人がいてもいい。貴方だからできる関わり方を

-子どもと関わるお仕事を目指している方に一言お願いします!

私は保育士やコミュニティユースワーカーという立場で子どもたちに関わっていますが、子どもとの関わり方は本当にさまざまだと思います。コミュニティユースワーカーの活動を通じて実感するのは、色んな大人がいるように、子どもたちのタイプも色々で相性があるということ。その人だからこそ関われることがあると感じます。

私自身も日々悩みながら、ソーシャルワーカーなど専門的な知識を持つ人とつながり、子ども達と関わっています。専門的な立場からコミュニティユースワーカーのような支援者をさらに支援するような関わり方も一つかもしれません。子ども達の可能性を広げる一助となるような場を一緒に作っていくことができたら嬉しいです。

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スゴいい保育編集部
「スゴいい保育」を通じて保育という仕事の素晴らしさを伝えていくことにチャレンジするチーム。日本中の色んな「スゴい!」「いい!」保育を日々探し、みなさんに紹介します。

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