【子どもの保健】保育士試験的なポイントで予防接種分類をまとめてみた

【子どもの保健】保育士試験的なポイントで予防接種分類をまとめてみた

こんにちは。東大卒イクメンパパです。
イクメンです。イケメンではありません。

今回は保育士試験筆記試験「子どもの保健」について。
試験で出題される分野のひとつに、子どもが受ける予防接種の種類や内容があります。
よく問題に出る、予防接種の分類について、試験で取り上げられる観点で、さっくりまとめてみました。

子どもが受ける予防接種の分類

予防摂取の分類は、大きく「定期接種・任意接種」「生ワクチン・不活化ワクチン」という2つの切り口で分けられます。

「定期接種・任意接種」は、ちょっと言葉がわかりづらいですが、国がその予防接種をどのような位置づけにしているか、という区分。
厳密に説明するとけっこう複雑ですが、とりあえず、試験で覚えるべきおおまかな分類としては、以下のような感じです。


定期接種 → 国が接種を推奨しており、原則、費用が全額まかなわれる
任意接種 → 原則、自費のもの


ちなみに定期接種も、常に無料で受けられるというわけではなく、一定の月齢・年齢までに接種する場合は無料。言いかえると、その月齢・年齢までに接種しましょうね、ということですね。


次に、「生ワクチン・不活化ワクチン」については、接種するワクチンの中身についての区分です。


そもそも予防接種の仕組みは、病気の原因(病原体)となるものを、体の中に入れて、あらかじめその病気に対する免疫を作っておくというもの。

とはいっても、もちろん、病気の原因を体に入れることで本当に病気になってしまってはダメですから、体が病原体を認識して免疫を作るけれど、病気の症状は出ないように工夫がされています。その工夫の仕方の違いが、下のような区分となるわけです。


生ワクチン → 病気の原因になる病原体を、生きたまま体に入れる。ただし、だいぶ弱めている
不活化ワクチン → 病原体自体は殺して(不活化して)体に入れる


ときどき出題されるトキソイドワクチンというワクチンも、不活化ワクチンの一種で、こちらは、病原体そのものはワクチンに含まれていません。
病原体が作る毒素を、毒性を取り除いた状態で体に入れる、という方式になります。

生ワクチン、不活化ワクチンと並べるとこんな感じ。


生ワクチン → 病気の原因になる病原体を、生きたまま体に入れる。ただし、だいぶ弱めている
不活化ワクチン → 病原体自体は殺して(不活化して)体に入れる
トキソイドワクチン → 病原体の作る毒素を無毒化して体に入れる


生ワクチンは、体に入った病原体が、少しずつ増殖し、それに応じて体が抗体を作り出すので、少ない接種回数でじゅうぶんな抗体を得ることができます。

一方で不活化ワクチンは、病原体が増殖しないよう殺してしまいます。ですが、体は死んだ病原体から抗体を作っていきます。ただし、病原体が増えることはないため、一度の接種で作られる抗体の量は、生ワクチンに比べると少なくなり、そうすると、複数回接種が必要になる……という感じです。トキソイドワクチンもその点は同じですね。

予防接種の具体的な種類

では、子どもが受ける予防接種について、どのようなものがあるか具体的に見ていきましょう。

まずは定期接種のワクチンについてです。

new.png※2018/3/8追記:以前の表で、百日咳(P)とポリオ(IPV)が逆に表記されておりました。現在は修正済みです。

四種混合のように、一部のワクチンは、複数の病気のワクチンが混ざったものになっています。

DPT-IPV、MRなどは、病気の名前(英語名)の頭文字をとったものになっています。

B型肝炎が、これまでは任意接種だったのが、ちょうど2016年10月から定期接種になったというのはだいぶタイムリーですね。(参考:2016年10月から無料に!B型肝炎ワクチンで子どもへの感染を防ごう!

※HPVワクチンについては、厚生労働省より、現在は積極的な接種勧奨は差し控えられています(ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)|厚生労働省)。

次は任意接種のワクチンです。

任意摂取.png


「飲むワクチン」になっているのは、定期・任意接種のワクチンの中ではロタウイルスだけです。


なお、定期・任意接種いずれも、必要な接種回数はばらばらですが、そこまで表にするとちょっとわかりづらくなってしまうので、今回は割愛しました。
細かく確認したい方は、テキストや、以下のサイトなどを参考にして見てみるとよいかと思います。(ワクチンの種類まで記載されていてわかりやすいです)

予防接種スケジュール- Know VPD!

今回のポイント

・予防接種の分類で重要なのは「定期/任意接種」と「不活化/生ワクチン」
・生ワクチンのほうが抗体ができやすい→接種回数少なめ、不活化ワクチンは抗体ができづらい→複数回接種必要のものが多い
・四種混合やMRワクチンのような混合ワクチンもある

つぶやき

予防接種については、恥ずかしながら育休中だった奥さんに任せっきりだったりしたので、今回改めて勉強という感じになりました。
娘はいま2歳ですが、これから受ける予防接種もあるので、ちゃんと知っておかないといけませんね。

ではでは!

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著者プロフィール

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東大卒イクメンパパ
フローレンスで働く東大卒のパパ社員です。3歳の娘、0歳の息子に奥さんともども毎日楽しく振り回されています。いろいろありまして、保育士試験を受験することになりました。東大受験のあらゆるノウハウを駆使して(?)試験合格を目指しつつ、ポイントをブログにまとめて、同じように保育士試験を受験する方を応援していきます!働きながら、育児しながら試験勉強がんばります!

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