【これを見ておけば大丈夫!】流行のピークは7月!~数年おきに流行を繰り返す手足口病

【これを見ておけば大丈夫!】流行のピークは7月!~数年おきに流行を繰り返す手足口病

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夏かぜトリオとも言える、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」。

今回は7月に流行のピークが予想される「手足口病」について、近年の流行状況と予防法などを解説します。

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※近年では2013年、2015年の7月に都内で警報が発令されました。
▼手足口病が流行、都内で警報基準を超える
・2015年
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/07/20p79300.htm

・2013年
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2013/07/20n7b400.htm

東京都では2013年7月8日~14日の定点当たり報告数は10.97人にも達し、まさに大流行と呼べるような状況でしたが、同様の警報は、東京都だけでなく各県にて発令され、7月末が流行拡大のピークでした。今年もこれから油断できません。

※定点当たり報告数とは、簡潔に言えば、1医療機関当たりのその病気の報告件数のことです。

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今回は、このように大流行を繰り返す手足口病をご紹介します!乳幼児の多い保育所の先生にはぜひご覧頂きたい内容です!

手足口病は、例年は主にコクサッキーウイルスA16(CA16)やエンテロウイルス71(EV71)が原因ウイルスとなっていますが、2011年の流行時にはコクサッキーウイルスA6(CA6)が過半数を占め、「新型手足口病」が取り沙汰されました。そして、2013年の流行もこのコクサッキーウイルスA6(CA6)による発症例が多く見られました。

「ボツボツがいつものアセモと違うな!もしかして手足口病かな?」と思ったそこのあなた。

「手足口病なんてよく聞く病気だし、子どもの病気で大したことないんじゃないの?」だなんて、油断してる場合ではありません!

手足口病の原因となるウイルスは1種類ではないので、子どもの時に罹患していたとしても、大人になってから再び罹患することもあります。

また、98年の台湾では、手足口病で急性脳炎を併発した小児が78人死亡したというデータもあり、決してあなどれない病気です。子どもを預かる保育者のみなさん、そしてすべての保護者の方々、必見の情報です!

日本病児保育協会の公式サイトでは手足口病以外にも、子どもの代表的な感染症・病児保育に関する情報を豊富に掲載しているので、ぜひご覧になってください!

手足口病の症状

手足口病という名の通り、口の中、手のひら、足の裏などに 発疹や水疱が出ますが、いま流行しているものはお尻など全身にブツブツが広がることがあります。

潜伏期間は3~6日で、熱は37~38℃程度で、発熱しない場合もあります。1~3日で解熱しますが、まれに脳炎を伴った重症例もあります。

手足口病_写真1.jpg
写真出典:大阪府立公衆衛生研究所 大阪府感染症情報センター

手足口病の感染経路

飛沫感染、接触感染、糞口感染(糞便から排出されたウイルスにより口を通して感染すること)により感染が拡大するので、以下に注意します。

●こまめな手洗い
●咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおう(またはマスクをする)
●(集団生活では)タオルの共用を避ける
●おむつ交換も注意深く行う

感染力が強く、病児保育施設では隔離させることが望ましいです。

ただし、麻疹や水ぼうそうが「出席停止」となるのに対し、手足口病は「出席停止」とはなりません。登園の目安はかかりつけ医の診断に従い、登園届に保護者が記入し提出します。

●手足口病の原因ウイルス
●手足口病の感染期間
●手足口病のケア

については、日本病児保育協会公式サイトにてご覧ください。
手足口病と症状がよく似ている「ヘルパンギーナ」についても紹介しています!

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日本病児保育協会
病児保育の担い手を養成し、病児保育の質と認知度の向上を図り、更には担い手同士が「繋がる場」を生み出すことを目的として、2012年9月に設立された団体です。「子育てと仕事の両立が当然で、子どもが社会全体で幸福に育てられている日本社会」を目指し活動しています。

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